日暮れ時のスケッチブック

透明水彩などを使って絵を描いたり、アナログ画材について語ったりします。

お絵かき2年の成果

 今月の三月一日をもってして、お絵かき暦3年目に突入しました。

 

 私がお絵かきを始めてからもう2年、月日が経つのは早いものです。
 最初はもっとハイペースで上達していく予定だったのですが、蓋を開けてみればとてもスローペースになってしまいました。

 

 私にもう少し集中力があれば、結果は変わっていたと思うので、残念で仕方がありません。
 とはいえ、2年間同じことに取り込み続けてこれたことは確かで、続けてきた事に対する効果は、僅かですが確実に見受けられます。

 


 一番大きな成果は、当初掲げていた目標のひとつである「人に見える何か」をラフでも描けるようになったことです。


 何度も描きなおし、修正に修正を重ねてペン入れして描くのではなく、ラフとして立ち絵を描けるようになったことは、小さいですが大きな一歩です。

 

※参考画像です

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 ラフで人を描く為には、ある程度の基礎と、誤魔化しの技術がないと描けません。


 そして誤魔化しはある程度絵に慣れないと、そんな余裕は生まれませんから、それだけ絵を描く行為に慣れたということです。

 同時に人体の大まかなイメージが頭の中に形成されかけている事も意味しています。

 


 これはとても大切な事で、絵を学ぶ上での最低限の基礎だと思うのですね。


 骨にしても、筋肉にしても、パースにしても重心にしても、何を学ぶにしても、人の大まかな形を頭の中でイメージできていないと、学習する事ができません。

 

 今までは個別のパーツとして、バラバラにしか学べていなかった事が、これからは人体のどの部分を学んでいるのか、全体像を意識しながら学ぶことができるんです。

 

 


 つまり、絵の基礎を勉強する為に必要な、最低限の基礎、絵を学ぶ為の準備が終わったんです。


 これによって、今後は絵の勉強ができるようになります。
 絵の勉強を始められるところまで、2年掛けてやっと辿り着きました。

 

 


 遅い。余りにも遅いペースです。
 それでもここまでは何とか漕ぎ着けました。
 後は勉強していき、絵を上手くしていくのみです。やっと前に進む準備ができたのです。

 


 今後は更に難易度も上がり、成長ペースが更に落ちていくとは思いますが、最初の一歩を踏み出す事ができるようになったのに、踏み出さない手はありません。

 


 どんなに長い道も、まずは一歩から。

 その一歩を、今年は歩んでいきたいです。

三原色で描く

 透明水彩で描くようになってから、三原色で描く事が多くなりました。

 色鉛筆を使っていた頃は、とにかく色々な色を混ぜる事で、色に深みを持たせようとしていたのですが、透明水彩では三原色を強く意識して塗っています。

 

 昔の絵ですが、このようにシアンだけで濃淡を表して、

(この一色のみで塗った色合いも好きだったりします。一色のみだと透明水彩は透き通った色で、素敵ですよね。)

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 次にイエローを塗っていきます。

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 次は更に上からマゼンタを重ねていきます。

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 CMYが揃って、全体の色が明確になっていきます。

 この過程が三原色描きのとても楽しいところで、段々と絵が色付いていくところがとても面白いのです。

 

 

 そして最後に足りない色(CMY)をまた上から塗り重ねていって、色に深みを持たせていきます。

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 絵自体は首を細くしすぎたり(これは意図的にですが)、色々と駄目なところが目立っているのですが、それでも私は気に入っている絵だったりします。

 やっぱり案の定というかTwitterではあまり評判がよくありませんでしたw

 

 私が割と気に入る絵は、Twitterで基本的にウケが悪いジレンマです。

彩色するということ

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 Twitterでは評判が良くなかったこの絵なのですが、個人的には結構気に入っていたりします。

 もちろん絵としてのレベルは低く、棒立ちの正面を描いているだけなのにも関わらず、まともな立体感もなければ、バランスも悪いと良いところはあまり無いのですが、それでも気に入っているのは、彩色で大きく化けたからだったりします。

 

 彩色途中のものがこちらになります。

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 全てが薄っぺらく、気持ちの悪い絵と言っても過言では無いくらいの、酷い絵ですよね。

 私自身もこの段階では自分に嫌気がさし、絵を破り捨てたくなったくらいです。

 

 ただそれでもひたすらに色を塗っていった結果、1枚目のように割とマシな絵へと変わっていったのは、とても嬉しかったです。

 

 やっぱり私にとって絵と色は切っても切り離せないものであって、色に魅せられたからからこそ、ここまで絵を描き続けていられるのだなぁと、再認識させられました。

嫉妬と自己嫌悪

楽しんで絵を描いている人が、とても眩しく、正直羨ましいです。
私は自分の絵が未だに嫌いで、認めることができません。楽しく描く事ができません。


絵が描きたい、描きたい、描きたい。でも描けない。

自分が嫌いで、描けない。

 

そんな自分が嫌いだし、自分を嫌う自分も嫌いだ。

私は自分が何より大切だけれど、自分が何より嫌いなんだと思う。


今はただ前に進もう。例えそれが亀の歩みであろうとも、誰に追い抜かれようとも。
何もしなければ、ここから抜け出す事はできないのだから。

遥か彼方

魅力的な絵が描きたい。

 

自分で自分が許せる絵が描きたい。

 

誰かに魅力的だと思ってもらえる絵が描きたい。

 

しかし、その全てが遠すぎる。

常々思っていること

明日に繋がる絵が描きたい。

今よりもっと上手くなりたい。


……でも、成長速度が遅すぎる。

 

 

自分の絵が嫌いだ。全力で向き合えなかった絵ばかりで、大嫌いだ。

 

妥協のある絵は嫌いだ。

それなのに、妥協の塊のような絵しか描かない自分が嫌いだ。

 

線が汚い。醜い。曲がっている。

立体感が無い。遠近感も無い。人体の基本すら覚えていない。

 

ここまで何をやったきたのか。

自分は絵が上手くなりたいんじゃなかったのか。

それなのに、なぜ努力をしないのか。工夫しないのか。

 

そんな自分が、大嫌いだ。

色の使い方の変化について

私が絵を描き続けている理由の一つが、透明水彩の色に魅せられてしまったからなのですが、そんな私が昔を思い出しながら、当時の写真とともに語っていこうと思います。

 

基本的に無加工の画像を貼っていくので、今までピクシブツイッターにあげた画像とは、色合いが異なると思います。

 

 

まずは一枚目。

私は始めて透明水彩に触れた際に描いた一枚です。

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今見るととても汚い色の使い方をしているのですが、当時の私はこの水色を見て、透明水彩の発色の美しさに魅せられ、虜になってしまいました。

 

「アナログで、こんな透明感のある、澄んだ色が出せるんだ」

(実際にはホワイトを混ぜて色を作った為に、濁ってしまっているのですが)

 

と素直に感動し、幼い頃にビー玉を手に入れた時のような、純粋に美しいものへ対する憧れと感動を味わったのは、今でも覚えています。

 

この時の感動が無かったら、今こうやって絵を描いている事は、たぶん無かったと思います。

 

 

 

二枚目です。

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こちらはsugi様のえーこちゃんというキャラクターを描かせて頂いた際のものなのですが、人様のキャラクターを描くという事で、当時の持てる力全てを振り絞って描きました。

 

瞳の黄緑~エメラルド色と、コスモスのイエロー~ピンク色は、今でもお気に入りです。

ここら辺から、やっと綺麗な色を出せるようになってきていて、透明水彩本来の色の美しさを、僅かですが引き出せるようになってきたと感じています。

 

 

 

 

三枚目です。

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この頃から、紙の白を活かす塗り方を意識し始めていて、透明水彩の最大の利点である、透明さを色に活かす事ができるようになってきていると思います。

ミントグリーンの清涼感が割りと素直に表現できていて、今でも気に入っています。

 

 

 

 

四枚目です。

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こちらは苦手なグレーを少しでも上手に使えるように、色々と工夫したのを今でも覚えている一枚です。

 

元々の紙が純粋な白色ではないのに、スカートのレース部分が白色に見えるのは、薄いグレーを含む水色で影を落としているからで、相対的に無着色の部分がホワイトに見えています。

 

白を使わずに白色に見せる色の使い方だとか、

グレーでも紫からマゼンタを含むグラデーションを使っていたりだとか、

彩度を落としたイエロー~グリーンが、全体的に彩度の低い色の中で、彩度が高く見えている所だとか、

絵としては失敗しているものの、細部では色々と工夫をした一枚で、個人的には気に入っています。

 

 

 

 

五枚目です。

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割りと最近のイラストで、人魚の上半身部分にばかり目がいってしまうものの、実は尾鰭も拘っていたりします。

 

透明水彩なのだから、透明な部分こそ頑張りたいと思い、主線を途切れさせて薄さを表現してみたり、膜の虹色感を出すために、様々な色を薄く重ねてみたりしています。

 

個人的に凄い気に入っている箇所だったりします。

 

 

 

 

6枚目、最後です。

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こちらは、つい先日描いたばかりのものです。

 

紙の白さを活かす事を意識するあまり、塗り残す事こそ大切で、髪のハイライトは無地の白色にするべきだという思い込みを、自分で気付いて、変えるべく少し工夫した一枚です。

 

茶色は基本的にイエローとマゼンタ、そこにシアン・マゼンタ・イエロー全てが含まれたグレーを足して彩度、明度共に落とす事で表現できる色、3次色です。

なのでその中でも最も彩度・明度共に高いイエローを頂点に、マゼンタを足したオレンジへと彩度・明度を落としていき、茶色へと繋げていく事で、自然なハイライトを演出できないものだろうかと、試しています。

 

結果は割りと成功したのかな…と思っています。綺麗にできました。

 

本来は環境色だとかが加わってくるので、更に複雑になっていくと思うのですが、キャラクターのみの一枚絵を描く事が、今の私にできる精一杯です。

 

今後は水彩特有のぼかし、にじみなどの表現もできるようにしていかなければなりませんし、動きのある絵や、地面との接点のある絵、複雑な背景など、まだまだやらなければならない事、表現しなければならない事は山盛りです。

 

ただこと色を表現する事、透明水彩の美しい色を表現する力だけは、昔の自分より確実にレベルアップしていると、これだけは自分で認めてあげられる、唯一の事なんです。

 

そんな事を思い起こしながら、きちんとした記事にしてあげられたらなぁと思い、この記事とさせて頂きました。

 

凄い長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。