日暮れ時のスケッチブック

透明水彩などを使って絵を描いたり、アナログ画材について語ったりします。

色の使い方の変化について

私が絵を描き続けている理由の一つが、透明水彩の色に魅せられてしまったからなのですが、そんな私が昔を思い出しながら、当時の写真とともに語っていこうと思います。

 

基本的に無加工の画像を貼っていくので、今までピクシブツイッターにあげた画像とは、色合いが異なると思います。

 

 

まずは一枚目。

私は始めて透明水彩に触れた際に描いた一枚です。

f:id:hkre:20161010014334p:plain

今見るととても汚い色の使い方をしているのですが、当時の私はこの水色を見て、透明水彩の発色の美しさに魅せられ、虜になってしまいました。

 

「アナログで、こんな透明感のある、澄んだ色が出せるんだ」

(実際にはホワイトを混ぜて色を作った為に、濁ってしまっているのですが)

 

と素直に感動し、幼い頃にビー玉を手に入れた時のような、純粋に美しいものへ対する憧れと感動を味わったのは、今でも覚えています。

 

この時の感動が無かったら、今こうやって絵を描いている事は、たぶん無かったと思います。

 

 

 

二枚目です。

f:id:hkre:20161010014346p:plain

こちらはsugi様のえーこちゃんというキャラクターを描かせて頂いた際のものなのですが、人様のキャラクターを描くという事で、当時の持てる力全てを振り絞って描きました。

 

瞳の黄緑~エメラルド色と、コスモスのイエロー~ピンク色は、今でもお気に入りです。

ここら辺から、やっと綺麗な色を出せるようになってきていて、透明水彩本来の色の美しさを、僅かですが引き出せるようになってきたと感じています。

 

 

 

 

三枚目です。

f:id:hkre:20161010014353p:plain

この頃から、紙の白を活かす塗り方を意識し始めていて、透明水彩の最大の利点である、透明さを色に活かす事ができるようになってきていると思います。

ミントグリーンの清涼感が割りと素直に表現できていて、今でも気に入っています。

 

 

 

 

四枚目です。

f:id:hkre:20161010014401p:plain

こちらは苦手なグレーを少しでも上手に使えるように、色々と工夫したのを今でも覚えている一枚です。

 

元々の紙が純粋な白色ではないのに、スカートのレース部分が白色に見えるのは、薄いグレーを含む水色で影を落としているからで、相対的に無着色の部分がホワイトに見えています。

 

白を使わずに白色に見せる色の使い方だとか、

グレーでも紫からマゼンタを含むグラデーションを使っていたりだとか、

彩度を落としたイエロー~グリーンが、全体的に彩度の低い色の中で、彩度が高く見えている所だとか、

絵としては失敗しているものの、細部では色々と工夫をした一枚で、個人的には気に入っています。

 

 

 

 

五枚目です。

f:id:hkre:20161010014408p:plain

割りと最近のイラストで、人魚の上半身部分にばかり目がいってしまうものの、実は尾鰭も拘っていたりします。

 

透明水彩なのだから、透明な部分こそ頑張りたいと思い、主線を途切れさせて薄さを表現してみたり、膜の虹色感を出すために、様々な色を薄く重ねてみたりしています。

 

個人的に凄い気に入っている箇所だったりします。

 

 

 

 

6枚目、最後です。

f:id:hkre:20161010014417p:plain

こちらは、つい先日描いたばかりのものです。

 

紙の白さを活かす事を意識するあまり、塗り残す事こそ大切で、髪のハイライトは無地の白色にするべきだという思い込みを、自分で気付いて、変えるべく少し工夫した一枚です。

 

茶色は基本的にイエローとマゼンタ、そこにシアン・マゼンタ・イエロー全てが含まれたグレーを足して彩度、明度共に落とす事で表現できる色、3次色です。

なのでその中でも最も彩度・明度共に高いイエローを頂点に、マゼンタを足したオレンジへと彩度・明度を落としていき、茶色へと繋げていく事で、自然なハイライトを演出できないものだろうかと、試しています。

 

結果は割りと成功したのかな…と思っています。綺麗にできました。

 

本来は環境色だとかが加わってくるので、更に複雑になっていくと思うのですが、キャラクターのみの一枚絵を描く事が、今の私にできる精一杯です。

 

今後は水彩特有のぼかし、にじみなどの表現もできるようにしていかなければなりませんし、動きのある絵や、地面との接点のある絵、複雑な背景など、まだまだやらなければならない事、表現しなければならない事は山盛りです。

 

ただこと色を表現する事、透明水彩の美しい色を表現する力だけは、昔の自分より確実にレベルアップしていると、これだけは自分で認めてあげられる、唯一の事なんです。

 

そんな事を思い起こしながら、きちんとした記事にしてあげられたらなぁと思い、この記事とさせて頂きました。

 

凄い長文になってしまいましたが、ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。